2011.11.29 腰下まで
バイク屋に注文していたセルのワッシャーやクラッチロックナットなどの小物パーツが揃ったので腰下の仕上げです。

フライホイールを取り付け。

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クラッチ、パルサーローターを規定トルクで取り付け。
クラッチロックナットは締め付け後、カシメる必要があり、再使用は不可。
このあたりが250とは少し違うところ。

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セルモーターも分解掃除して動作を確認。

カムチェーンテンショナーを取り付けて左右のカバーを取り付けると腰下の完成です。

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エアコンプレッサー。

サンドブラスト中に突然カラカラと金属の打音が出て壊れたようです。
中で何かが外れて踊っているような感じ。

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中をあけて確認したところ、クランクシャフトのベアリングが外れていた。

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ベアリングが右側に移動して外れそうになっているところ。
本来はベアリングがコンロッドの中に入っているはず。

圧入部分がが緩くてベアリングが移動したと思い、ベアリングを奥まで挿入したところ、シャフトに溝があるではないですか。

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この溝にはベアリングの抜け防止のためのサークリップが入っているはず。
このサークリップが無いためにベアリングが抜けてきたようだ。
ケースの中を探しても外れたサークリップのようなものは見当たりません。

ということは最初から着いてなかったようです。
組み立て時の付け忘れのようですね。

近くのホームセンターで16mmのサークリップを購入して組みなおして修理完了です。

ヘッドは在庫品を使用します。

まずはバルブを外して燃焼室とバルブのカーボン落とし。
バルブはポリッシュ仕上げ。
バルブのすり合わせも同時に行います。

バルブシートとの当たり面は約1.7mmで問題なし。
バルブスプリングの自由長も規定の範囲内で問題なし。

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ポートはバルブシートリングとヘッドの継ぎ目に大きな段差があったのできれいな曲面になるように研磨。

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インテークポートのインシュレーターとの間の段差もスムーズにガスが流れるように研磨。

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ヘッドカバーボルトとねじ山の確認をしてヘッドのオーバーホール完了です

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部品取りとなったFT500エンジンのロッカーアームはボロボロで使えない状態だった。

先日オークションで手に入れたXL500Sのパーツの中からロッカーアームを使うのだが、こちらもかなりひどい状態。
2組あるので程度のいいパーツを再生して組み合わせて使用します。

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このXLシリーズエンジンの多くはヘッドカバーを開けるとロッカーアームの当たりがきつかったり、かじりや傷のあるものが多い。
ロッカーアームに傷があるとカムのほうも無事ではいられず、傷が入っている。
丈夫なエンジンといわれているが、調子のいいエンジンでもオイル管理が悪いとロッカーアームのスリッパー面が削れているものも多くあるようです。

タペット調整をいくら繰り返してもヘッド回りからカタカタ音が消えない場合はロッカーアームのスリッパー面が削れているなどロッカーアームかカムに問題があると思っていいでしょう。


再生はスリッパー面のRを崩さないように荒れた面をオイルストーンで研磨して整えて、さらにサンドペーパーとピカールで表面を処理します。

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深い傷は取れないが大丈夫でしょう。

シャフトのOリングはもちろん交換します。


このエンジンにはキックが付いているのでヘッドカバーはXL250Rのものを使用してデコンプ付きです。
ヘッドの大きさは250と500ではぜんぜん違うが、ヘッドカバーの形状は同じで、共用できます。
XLシリーズのヘッドはヘッドとカムカバーでカムを保持しているので本当は両方に描かれている製造番号が同じものを使用しなければならないが、規定トルクでヘッドカバーを締め付けて、カムの動きがスムーズでガタがなければ流用OKです。