腰下はすべて程度のいいストックパーツを使用することにします。

シリンダーは傷だらけなのでボーリングの必要があります。

今回ピストンは社外品を使用するのでピストンに合わせてボーリング&ホーニングを井上ボーリングにお願いしました。
プラトーホーニングで馴らしがいらないというものです。

シリンダー上面は研磨しているので非常に美しい仕上がり。

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シリンダーに合わせてクランクケース上面も加工します。

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今回は他車のピストンを流用しますが、ピストントップがシリンダーから飛び出すので上面を削るのと、バルブリセスをフライスで加工するためピストンの冶具を作ります。

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こんな感じでピストンを固定してフライスで削ります。

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崩壊したピストンを外しますが、ピストンピンとコンロッドスモールエンドまで焼き付いていてなかなか抜けない。
同径のピストンピンを道具になんとか外すが、スモールエンドも焼きついて傷だらけで使用不可能。

さらにピストンの破片が入り込んだのか、左右のクランクベアリングもゴロゴロ音がして使用不可能。

IN側ロッカーアームは完全に削れているので使用不可能。

これらは交換しなければなりません。
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ヘッドのオーバーホールのためバルブを外すとIN側バルブが抜けない。

バルブ上端のロッカーアームで押す部分が膨らんでいます。

ロッカーアームとの当たり面もガタガタ。

結局バルブ上端の外周を削って抜くことができた。
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IN側バルブは使用不可能。


クランクケースの中にはピストンの細かい破片が散乱しているのですべてのパーツを分解して、洗浄のうえ、再使用できるかチェックする必要があります。
交換用のCB250RSZのエンジンが入荷したのでオーバーホールです。

オーバーホールの前にベースとなるエンジンの状態を確認しておきたいので、エンジンを積み替えて始動してみます。


外観は錆や腐食などほとんど無く非常にきれいなエンジンです。
さっそく積み替えてセルを回しますが、バッテリーがなくなるまでセルを回してもエンジンはかかりませんでした。


途中、プラグを確認すると火花は飛んでいます。

キャブは問題なし。

セルでクランキングすると、マフラーからの排気音がとても弱弱しい。

圧縮が漏れているのか?

いやな予感がします。FT500の棚落ちピストンを思い出します。

プラグを外し、プラグホールから直接KURE556を吹き込み、キャブにもKURE556を吹き込み、セルを回しますがそれでも初爆も無い状況。

マフラーから生ガスの臭いもしないのでブローバイガスを確認すると生ガスの臭いがする。


FT500のときと同じようにピストンに問題がありそうですね。


オーバーホール前提のエンジンなのでさっそく分解しましょう。

まずカムとロッカーアームの状態。
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IN側ロッカーアームがかなり削れているので、オイル不足で焼き付きは確実のようだ。
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カムは巣が出ていてロッカーアームと同じようにだめです。
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ヘッドを外し、シリンダーを外すとピストンが出てきました。
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ここまでひどいピストンは久しぶりですね。

IN側が完全に崩壊しています。
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腰下は大丈夫かと思っていたのですが、ピストンの金属片がエンジン中に回っているので全て分解して各パーツ状況の確認と大掃除が必要です。