エンジンオーバーホール後、約800Kmほど走り、慣らしも終盤なのでメイン系のセッティングを行います。

メインジェットは暫定的に140番を入れていたが、かなり濃いので順番に小さいジェットに交換し、走りながら様子を見ます。

スロットルを半分以上開けて5000回転を越えたあたりから、回転がスムーズでパワーのあるジェットを選択。

最終的にオーバーホール前と同じ128番に落ち着きました。
これでしばらく様子見です。
エンジンのオーバーホールができたので元通りに車体に積み込んで、しばらくは慣らしとキャブセッティングです。

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心配だったセルの滑りはほとんどなく、セルでの始動はまったく問題なし。

キックも付けたのでバッテリーが弱っても大丈夫。



近所をしばらく走ってプラグをチェックすると、当然だが真っ白。

エンジン回転は4000に抑えているのでしばらくはスロージェットだけのセッティング。
50→52
トルク感が弱いよう。

52→55
少しトルクが太くなったがアイドリングでたまにエンストするようになった。
ASを開けて薄くするとアイドリングは良くなるので少し濃すぎるよう。

元の52に戻してAS1.5戻しでしばらく様子見です。
あわせてフロントスプロケットも14→15に変更。
トルクで走るエンジンです。


一応スローが決まったところで慣らしを兼ねて伊豆へツーリングに行ってきました。

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慣らしが進みエンジンはとてもスムーズ。
ヘッドの加工です。

燃焼室はカーボンを落として、給排気の流れがスムーズになるようポートを研磨します。

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バルブシートリングとポートにはかなりの段差があるのでエアリューターで段差がなくスムーズなカーブになるよう削ります。

ポートの中も形成時の段差が出ているので段差がなくなるよう削ります。

IN側はインシュレーターの内径にあわせて少し拡大。

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EX側も同じく少し拡大しています。

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バルブのすり合わせをして、バルブを組み付ければヘッドは完成。

もちろんバルブステムシールは新品と交換しておきます。



今回ヘッドカバーのほうは、カムやロッカーアームはすべて新品を使用しました。
当然メーカー在庫はありませんのでストックパーツです。

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バルブステムシールやOリング、ノックピンなどは問題なく供給されているようです。

カムとロッカーアーム、シャフトは軽くラッピングしてあります。
組み付ける前にヘッド側のネジをチェックしたところ3箇所もネジがだめになっていたので、すべてリコイルで修正。

マニュアルどおりに組み付ければオーバーホール終了です。


シリンダーは馴らしが要らないというプラトーホーニングだが、カムとロッカーアームは新品を使用しているので、しばらく慣らしが必要。


ピストンの加工が終わりましたので圧縮比の計算で必要なピストントップの容量を計ります。


圧縮上死点で上からアクリル板でピストンを押し下げて、オイルを注入し、ピストントップの円柱の体積から入ったオイルの容量を差し引けばピストントップの容量がわかります。

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同じようにヘッドの容量も計ります。
ヘッドはバルブの気密性のチェックもあるので、逆さまにしたヘッドの中に灯油を満たします。
しばらくたってもIN、EXのポートに灯油が染み出てこなければ気密性はOKです。

ヘッドの容積は32ccでした。


計算上の圧縮比は10.2位になるようです。
ガソリンはハイオクを使うことになりそう。



測定が済んだので一度仮組みをして、バルブとピストンの干渉が無いか確認しておきます。

ピストントップに粘土を貼り付け、規定のトルクでヘッドを取り付け、カム、ヘッドカバーも規定トルクで組み付け、クランクを2回転。

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ヘッドを外して粘土の潰れを確認したところ、どこにも干渉はありません。



これでヘッド周りを組み付ければオーバーホール終了です。

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