シリンダーボーリングが出来上がるまでに、ヘッド周りにはひととおり手を加えておきます。

ヘッドは
・ポート段つき修正研磨
・ロッカーアームスリッパー面研磨
・バルブカーボン除去研磨
・バルブすり合わせ
と、いつもどおりの作業になります。

最後に灯油を満たして漏れがないか確認します。

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ポート内にバルブから灯油が漏れてくるようだと圧縮漏れなのでバルブシートカットが必要になります。
今回は漏れはなく、バルブ周りのコンディションは良好。


現状、電装関係はFT500エンジンに積み替えたときにCB250RSZのものと交換したが、電装はそのまま使うのでジェネレーターをCB250RSのキックエンジンにものに交換します。

CB250RSのジェネレーターは3相交流なので電装系はXLに比べて大幅に強化されています。

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黄色の3本線が3相交流。


ニュートラルスイッチから若干オイルが漏れていたのでOリングを交換。

あとはシリンダーが戻ってくれば、組み込むだけです。
リアキャリアがあるとツーリング時にとても便利ですね。

CB250RS用のリアキャリアは当時メーカーオプションとして用意されていました。
細い丸棒のメッキ仕様で、オークションでもたまに出てきますが、さすがに30年も経過しているのでほとんどのものが錆びてボロボロの状態。たまーに未使用なんていうのもありますが、バカな金額になってしまう。錆びのボロでも結構な金額になるようです。

ということで、流用できる代用品を探しました。

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ご存知、ラリー591シリーズからスーパーシェルパ用。


6mmのフラットバーで取り付けステーを作ります。

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塗装して完成。

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こんな感じで付けられます。

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今回はスーパーシェルパ用を流用したが、取り付け穴がもっと下に伸びているものがあればもう少しスマートに付けられます。

ラリー591シリーズにはキャリア上面のプレートの丸穴が3個の小型と、4個の大型の2種類あるようで、大型は幅が広すぎるのでこのクラスのバイクには似合わないでしょう。
去年の北海道ツーリングから戻ったあとエンジンがかからなくなったXL500R。
FT500エンジンに積み替えたがこちらも調子が悪く、排気漏れの症状で、ヘッドのどこかからオイルが漏れてくる。

夏に向けてXL500Rのエンジンを再生することにしました。


まずは現状把握から。

エンジンがかからない症状として圧縮漏れが一番の原因と考えられるので、オーバーサイズピストンを投入しシリンダーボーリングをすることにする。

当然メーカーからは部品は出ないので、ebayでXL500用1mmオーバーサイズピストンを購入。



さっそく分解して状態を確認しましょう。

まずはカムとロッカーアーム

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カムは少し巣が出ているが、傷やかじりはなく良好。
ロッカーアームも当たりが強いが良好。

この部分に関してはエンジンを組んだときと同じ状態で、異音もなかったのでまったく問題なし。


次にヘッドとピストンとシリンダー。

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ヘッド燃焼室とピストントップにはカーボンがびっしりと付着している。
これは相当量のオイルが燃えたということ。

ピストンとシリンダーには大きな傷や焼き付きの跡は無く状態は良好。

しかし、シリンダー内壁はクロスハッチが完全に消えてつるつる。
こちらもエンジンを組んだときのままの状態。

もともとFT500の中古シリンダーを使用したので、このシリンダーが良くないようだ。
オイル消費量がかなり多いのでピストンとのクリアランスが大きすぎ、オイル上がりの状態で圧縮抜けと思われる。

まあ、このエンジンを組んだときからわかっていたことなので、やっとボーリングとなったわけだ。

ところで、このシリンダー。
写真では良くわからないが、シリンダー内壁3箇所にシミのような跡が付いている。
これは長期間放置していたため、ピストンリングとシリンダーの接触部分が錆びた跡。

このような跡が付いた部分は錆びの腐食でシリンダーが虫食い状態となり、その部分から余計に圧縮が漏れてくる。
このシリンダーは長期放置期間が3回あったということ。

自分のバイクのエンジンをこのような状態にしないためには定期的にエンジンをかけるか、定期的にプラグホールからオイルを注入して錆を発生させないようにすることが肝心です。